パリのシンボルであるノートルダム大聖堂が復活している。火災によって2019年4月に高さ96mの尖塔など3分の2が消失してしまったが、1120億円と2000人の職人の力で無事に復活している。ステンドグラスの光が優しく降り注ぐ様子が見られ、トランプ次期大統領など首脳が各地から集まっている。日本からもベルサイユ宮殿などのオルガンの調律を任されてきたオルガン職人の関口格さんが復旧には駆けつけている。オルガンは火元から離れた場所にあったことで大きな被害を免れたが、消火活動による水やススなどでダメージを受けてしまっていた。オルガンの洗浄をまず行い、毒のある鉛を吸わないように重装備で掃除を行い、調律に着手したのは今年4月のことだったという。そして、オルガンのパイプは全てで8000本にのぼる中、整音と調律も全て手作業で行う必要があるために7か月もの時間を費やし完成したのは再開の1週間前のことだった。関口さんは850年の歴史が一度ストップしてしまったが、また新たに歴史が始まったと振り返っている。