「ダボス会議」として知られる世界経済フォーラムの年次総会が15日スイス・ダボスで開幕した。今年は120の国・地域の政財界から2800人余が参加し「信頼の再構築」をテーマに議論を交わす。16日はウクライナ・ゼレンスキー大統領が演説し支援の継続を訴えるものとみられ、アメリカ・サリバン大統領補佐官や中国・李強首相のスピーチも予定されており発言の内容が注目される。会期中は中東情勢に関するセッションも設けられ、17日には仲介役のカタールを含む中東各地の閣僚らも参加、危機の収束に何が必要か議論を行う予定。2つの戦争を抱えている中で、アメリカを二分しかねない大統領選挙も行われる今年、世界は分断の危機を迎えている。世界の政財界のリーダーはこれを食い止めることができるのかが問われている。