アメリカのトランプ大統領は今月3日、「ウクライナとの取り引きを検討している。ウクライナがレアアースやそのほかのものと引き換えにわれわれの支援を確保するというものだ」と述べ、軍事支援を継続する条件としてレアアースなどを巡って何らかの合意を取りつけたい考えを示した。これに関連してゼレンスキー大統領は7日、ロイター通信とのインタビューで「取り引きについて話しているのであれば取り引きをしよう。賛成する」と述べ、レアアースなどを巡る協議に前向きな考えを示した。ただ、ウクライナ国内にあるレアアースの鉱床のおよそ半分がロシア軍が掌握している地域にあるとして、ロシア軍のさらなる前進を阻止し国内の鉱物資源を守る必要があると述べた。トランプ大統領は7日、翌週にもゼレンスキー大統領と会談する可能性があると明らかにしている。一方、ドイツのショルツ首相は8日に公開されたドイツメディアのインタビューで「ロシアの侵攻を受けているウクライナに対して支援の見返りを求めることはあってはならない」と訴えた。