ウクライナ情勢について。アメリカのトランプ政権は、一部の武器のウクライナへの輸送停止を明らかにした。ロシア大統領府のペスコフ報道官は、歓迎する意向を示した。一方ウクライナのゼレンスキー大統領はSNSで、「死活的に重要となっている防空システムの供与の継続を確認するなど、アメリカとの協議を始めている」と明らかにした。こうした中、事態を悪化させかねない新たな動きも。ウクライナの情報機関当局者はNHKの取材に対し、「北朝鮮がロシアに向けて今後2万5000人~3万人の兵士を追加で派遣する見通しだ」という分析を示した。またアメリカのCNNは先月4日に撮影された衛星画像の分析として、「去年北朝鮮の兵士輸送に使用された軍用機と同じイリューシン76型輸送機とみられる機体が、北朝鮮の空港で確認された」としている。CNNは「今後追加で派遣される北朝鮮の兵士がロシアが占領を続けるウクライナ領内に派遣され、戦闘に参加する可能性が高い」とするウクライナの情報機関の見方も伝えていて、ウクライナは警戒を強めている。