避難所から感謝状を受け取ったのは日本航空高校石川の野球部2年の福森誠也さんである。所属する野球部は去年秋の県大会で決勝に進出し、春のセンバツ出場に向けて期待が高まっていた矢先、元日に襲った能登半島地震では福森さんは祖母を背負い高台に避難した。祖母や家族は助かったものの、避難所で寝泊まりする日々が続き、ボランティアをしているためキャッチボールも出来ない状況である。チームは山梨にある系列校での合宿を開始した。福森さんもチームに合流するため避難所を出る決断をした。被災地のエールを背に甲子園を目指し、山梨へ旅立った。