けさ6時から始まった東京・台東区の「入谷朝顔まつり」。日比谷線・入谷駅から10分、入谷で4代続く植木店を訪ねる。7月になると店先は朝顔でいっぱいになる。朝顔は東京・江戸川区から今は仕入れているが大正時代までは入谷で朝顔を栽培していた。入谷朝顔の起こりは江戸の後期、肥沃な田園だったこの地で下級武士たちが朝顔を育て生計を立てたのが始まりと伝わっている。入谷は朝顔の名所として知られるようになる。安達吟光「東京名所花観入谷朝顔」、二世歌川広重「三十六花撰 東都入谷朝顔」の作品を紹介。その後の都市化で入谷から朝顔は消えてしまったが昭和23年「入谷朝顔まつり」が始まる。祭りの中心となったのが今も会場になっている入谷鬼子母神真源寺。まつりでは東京近郊の朝顔生産者の協力を得て朝顔を売る市を開くことになる。小野照崎神社にも朝顔が。お祭りが始まった頃に作られた朝顔音頭。町内会の人たちが集まって祭りで朝顔音頭を披露するために練習している。