揺れと津波からどう命を守るか?国の最悪の想定に基づくと、南海トラフ巨大地震の被害は、建物倒壊による死者が8万2000人。津波による死者が23万人。以前の放送では、町の一角を丸ごと宙に浮かせる研究を紹介した。ある建設会社は宙に浮く住宅を開発。これまで200戸で導入されている。今年2月の福島県沖地震では、この技術が効果を発揮した事例がある。超高層ビルの揺れ対策もAIによって進化している。大手建設会社の研究では、揺れを抑えるおもりをAIが制御し、揺れを10分の1に抑えることに成功した。デジタルツインの技術で都市の弱点をあぶり出し、重点的な対策につなげる研究も始まっている。それを可能にしたのがスーパーコンピューター。精密な地盤や建物のデータをデジタル空間の東京に入力して解析している。シミュレーションの結果を国・自治体・インフラ企業に提供し、対策につなげてもらいたいという。