- 出演者
- 広内仁 斉田季実治 佐藤真莉子 星麻琴 竹野大輝 吉岡真央 畠山衣美
オープニング映像。
みずからを「Tariff Man」と称していたアメリカ・トランプ大統領が、自動車への追加関税に動きだした。すべての輸入車とエンジンなどの部品に、25％の追加関税を課すと正式に表明。来月3日に発動するとしている。日本経済の屋台骨と位置づけられている自動車産業に打撃となる懸念が高まっている。輸入される自動車やエンジンなどの主要な部品にも、25％の関税を課すとする文書に署名したトランプ大統領は「米国製なら関税なしだ」と述べた。対象は、すべての国からの輸入車で、日本車も含まれる。アメリカ東部時間の来月3日の午前0時過ぎに発動。この発表のあと、アメリカ・ホワイトハウスの高官は記者団に対し「自動車業界においては、アメリカの友人たちが最大の不正行為者だ」として日本やドイツ、韓国を名指しし、「ずる賢い外国が、アメリカを低賃金の組み立て工場に変えた」と主張。
大きな影響を受けるのが日本。参議院予算委員会で対抗措置を取る可能性を問われたのに対し、石破首相は「発表を受けて、適切な対応を考えていかねばならない。あらゆる選択肢が検討の対象となる」と述べた。影響は深刻。去年1年間の日本からアメリカへの自動車の輸出額は6兆264億円。アメリカへの輸出全体の28．3％を占め、最も多くなっている。さらに日本からは、自動車部品が1兆円以上輸出されている。一般的なガソリン車に使われている部品は約3万点。産業のすそ野が広く、関税が課された場合、取り引き先なども含め、日本企業の収益が、最大で1兆7500億円減少するとも試算されている。
北海道千歳市にある電子部品メーカーは、関税が与える影響を注視。この会社は、アメリカの自動車メーカー・GM（ゼネラルモーターズ）の電気自動車に使われる部品を製造していて、その売り上げが会社全体の約8割を占めている。今後の影響を懸念し、リスクを軽減するため、韓国やヨーロッパなどアメリカ以外の自動車メーカーへの販路拡大に向けた調整も行っているという。電子部品メーカー・津島栄樹社長は「できるだけ多くの商品をできるだけ多くの客に数多く売る。選択と集中は非常に不安定で危ない。どう対処すべきかは基本的な経営者の責任だと思っている」と述べた。
専門家は、今回の関税措置によって、企業がアメリカへの投資や進出のあり方を見直す可能性もあると指摘。JETROアジア経済研究所・磯野生茂副主任研究員は「（日本企業が）米国に進出するといっても、この影響が4年間で終わるか、終わらないか、続くのかどうか、複雑で不透明。米国とその他のサプライチェーン（供給網）を切り離すのか、どのように組み替えるのか各企業が考えなくてはならない」と述べた。追加関税を巡り、日本ではけさから外務省の事務次官や自民党の幹部らが、アメリカ側に適用除外を働きかけている。日米の貿易交渉では、アメリカ・トランプ大統領の1期目の際も車への追加関税が焦点となったが、交渉の結果、最終的には適用が回避された経緯がある。ディールを得意とするトランプ大統領に対し、効果的な材料をもって説得に臨めるのか。日本の交渉力が試されることになる。
新年度予算案の採決日程を巡る与野党の攻防が続いている。きょうの参議院予算委員会。集中審議の冒頭で、石破首相は「私の発言により、参院予算案の審議中に心配や迷惑をかける形となり申し訳なく思う」と述べ、予算案成立後に強力な物価高対策を打ち出す考えを示したことについて陳謝したうえで、新年度予算案の早期成立に向けて理解を求めた。石破首相の発言については論戦でも。立憲民主党・辻元代表代行は「審議している予算案。“強力”ではく“無力”なのか、修正などすればいいのでは」とただし、石破首相は「ベストの予算案として審議をお願いし、成立を期したいと思っている」と述べた。辻元代表代行は「混乱を招くような発言。国民やマーケットは強力な物価対s飼うがあるかもとミスリードした」とただし、石破首相は「国民に混乱を招いた。そうであれば申し訳ない」と述べた。
与野党が今月末までに結論を出すことを申し合わせている企業団体献金の扱い。自民党が提出した透明性を高める法案と、立憲民主党と日本維新の会などが提出した企業や労働組合からの寄付を全面的に禁止する法案が、衆議院の特別委員会で審議されているが、隔たりは埋まっていない。一方、公明党と国民民主党は、禁止ではなく、規制を強化する案をまとめている。期限が迫る中、与野党双方から、この案をもとに議論を継続すべきだという指摘も出ている。この時点で結論が出ていないことを問われた石破首相は「最後の最後に議論がまとまるケースも多くある」と述べた。野党からは、期限を延長してでも、結論を見いだすべきだという意見が。日本維新の会・前原共同代表は「何らかの成案を得ることが大切。ある程度期限オーバーは仕方ない」、共産党・田村委員長は「とことん議論しようではないか」と述べた。
予算案の審議日程を巡り、自民党と立憲民主党の参議院国会対策委員長が断続的に協議。あす予算委員会で5時間の集中審議を行うことで合意したほか、自民党が「予算案をあすの委員会に続いて本会議でも採決したい」と提案。立憲民主党は「採決にいたる前提として、政治とカネの問題で、旧安倍派幹部の参考人招致の取り扱いを明確にすること」などを求めた。両党はあす午前、参議院の幹部が採決を含む日程を協議する予定で、自民党はその場で要望に回答すると伝えた。自民党・石井参院国対委員長は「ゴールを目指して、いい形で参議院として結果を得ることに努力をして行きたい」、立憲民主党・斎藤参院国対委員長は「きちんと投げたボールが返ってこないなら、締めくくり総括審議という話にはならない」と述べた。
参議院で続く予算審議。いまだに採決の日程が決まっていない。仮に予算案の再修正案が参議院で可決された場合、衆議院に戻るが、あす衆議院の本会議は開かれないことになったため、予算案のあすの成立は見送られる見通しとなった。新年度予算案は、週明けの31日に、ぎりぎり滑り込み、年度内成立を図れるのか、与野党の攻防が大詰めを迎える。
台湾で、港での爆発などを想定した大規模な訓練が行われ、警察や消防、それに民間のボランティアなど、計1500人以上が参加した。社会全体の防衛力を高めるとともに、いわゆる台湾有事に備える姿勢を示すねらいもあると見られる。台湾・頼清徳総統は「軍の力だけでなく、社会全体の防衛力の強さによって台湾の安全を確保し、力を示すことで平和の目標が達成されることを望む」と述べた。
いわゆる台湾有事などを念頭に、政府は沖縄の離島からの避難計画を初めてまとめ、公表した。すべての住民に観光客を加えた、計約12万人を6日程度かけて、福岡空港や鹿児島空港などに避難させるとしている。避難した人たちは、そこから九州や山口県の計32の市や町の受け入れ先に向かい、ホテルや旅館に滞在してもらう計画。
政府は、プッシュ型支援で被災地により迅速に支援物資を届けるため、災害用物資の備蓄拠点を全国に整備する計画。この拠点について、新たに宮城・仙台市、愛知・長久手市、兵庫県・三木市、福岡県、沖縄・糸満市に整備する方向で調整に入った。これにより、すでに整備済みの東京・立川市、先に整備することを公表した北海道札幌市、高知県、熊本県と合わせて全国の拠点9か所がすべて固まった。政府は、こうした計画を近く公表することにしている。
天皇陛下は、国賓として来日したブラジル・ルーラ大統領が日本をたつのを前に、別れのあいさつをされた。ルーラ大統領が「日本で受けた温かい歓迎を忘れることはできない」と話すと、天皇陛下は「日本とブラジル両国の友好親善がますます深まったと確信しております」と述べられた。宮内庁によると、ルーラ大統領は「すぐには難しいかもしれないが、両陛下にブラジルにお越しいただきたい」と述べたという。
日本全国の気象情報。
フィギュアスケート。来年冬の五輪の出場枠がかかる世界選手権が開幕。女子シングルショートプログラム：1位・アリサリウ（アメリカ）、2位・千葉百音、4位・樋口新葉、5位・坂本花織。千葉は「“仕上げた”という自信があるので、しっかりフリーで出し切りたい」とコメント。
世界選手権ペアショートプログラム：1位・三浦璃来／木原龍一（りくりゅうペア）、22位・長岡柚奈／森口澄士。
いよいよあすセパ同時にシーズン開幕を迎える。各チームの監督が、開幕を前に、意気込みを示した。去年26年ぶりの日本一に輝いたDeNA。選手の表情は自信に満ちあふれているように見える。ことしはリーグ優勝と日本一連覇を目指し、東克樹投手に2年連続3回目の開幕投手を託した。DeNA・三浦大輔監督は「チームスローガンは“横浜奪首”。首位を取ること、スタートダッシュを決めること。いいスタートを切りたい」と語った。対する中日は、井上一樹新監督の初陣。3年連続最下位からの巻き返しへ、開幕投手・高橋宏斗投手に期待を寄せる。井上監督は「彼が中心となってドラゴンズは回っていきたい。三浦ベイスターズに胸を借りるつもりで挑んでいきたい」と語った。
元チームメートどうしの監督が指揮を執る広島と阪神。監督として初対戦する気持ちについて、広島・新井貴浩監督は「時の流れを感じる。楽しみにしたい」、阪神・藤川球児監督は「いろいろな人生観が似てくるところがあると思う。相手ベンチといい勝負をしながら、ファンに楽しんでもらいたい」と語った。初といえば、両チームの開幕投手も。広島・森下暢仁投手、阪神・村上頌樹投手が務める。指揮官が考える攻略法。新井監督は「しっかりと足を絡めて攻めていきたい」、藤川監督は「球場に入ってくるときから攻めの姿勢で。森下投手に襲いかかるイメージで向かっていこうと決めている」と語った。
西武・西口文也監督は「優勝だけ目指していきたい」、日本ハム・新庄剛志監督は「優勝だけ狙っていきたい」とコメント。パリーグの注目は、オープン戦勝率トップの日本ハム。開幕戦で立ちはだかるのは、西武・今井達也投手。日本ハム打線は昨シーズン、防御率0点台に抑えられている。対策について、新庄監督は「スピードを生かしたスタメンを考えている」、西口監督は「新庄監督自身は隙だらけかもわからない。その隙をついていきたい」と語った。
各チームの開幕投手。セリーグ：巨人・戸郷×ヤクルト・奥川、広島・森下×阪神・村上、DeNA・東×中日・高橋（宏）。パリーグ：ソフトバンク・有原×ロッテ・小島、西武・今井×日本ハム・金村、オリックス・宮城×楽天・早川。巨人は戸郷投手が2年連続、ヤクルトは奥川投手が初の大役。ソフトバンク・有原投手とロッテ・小島投手は大学の先輩後輩。オリックス対楽天は、新監督どうしの対戦で両左腕、どちらが白星を届けるのか注目。