楽天グループの1−9月決算は、売上高は1年前と比べ、8.5%増えた1兆6176億円だったが、携帯電話事業の基地局整備の負担が続いていて、最終損益は1503億円の赤字だった。今年7−9月までの3か月間の決算では、営業損益が1年前の544億円の赤字から5億円の黒字へ転換した。携帯電話事業を本格化させて以来、初めての黒字転換。携帯電話事業では赤字が縮小し足元では回線数も去年10月時点と比べると5割増えた812万回線に達している。三木谷会長兼社長はモバイル事業が楽天グループの今後の成長にとって欠かせないものであることを強調した。ただ携帯電話事業をめぐっては9月以降、競合する3社がそろって低価格帯の料金プランを強化していて、競争環境は激しさを増している。