兵庫県三木市の話題。文化財の修理に欠かせない彫刻刃物を作る職人が減っている。鍛冶職人の森田直樹さんは岐阜県の出身で、道具に興味を持ち全国の鍛冶職人を訪ね歩いたという。26歳の時、三木市に100年以上の歴史を持つ鉋鍛冶職人、千代鶴の名を継ぐ千代鶴貞秀がいることを知り門を叩いた。弟子入りしてから15年、努力を重ね三代目千代鶴貞秀を襲名した。森田さんが作った鉋は道具としての使いやすさにこだわっている。森田さんが今新たに、彫刻刃物を作ることを取り組んでいる。専門の職人は高齢化や材料費の高騰、技術の習得の難しさなどから後継者が集まらず、継承は危機的な状況にある。森田さんは社団法人の調査に同行してその現状を知った。森田さんはすでに廃業を決めていた東京の職人に1週間研修を受けた。自分の工房でのみづくりを始め、先月、最終仕上げを前に研修を受けた東京の職人である齊藤さんに見てもらうことにした。森田さんは「使い道をイメージすることができたのが大きな収穫」、「人がつないできたものにはすごく意味がある」などと述べた。今月完成させた森田さんの「のみ」は技術者から高い評価を得たという。高瀬は「奥深さの一端を垣間見た気になった」などとコメントした。
