三崎のマグロに三浦大根。神奈川・三浦市ではこうした名産を求めて年間約400万人が訪れている。さらなる進化を遂げようと富裕層の誘致をしようとしている。プロジェクトのリーダーの三浦市 市長室室長の徳江卓さんが探しているのは、新たにレストランを作る場所。名産品に地元ならではの景色をかけあわせた唯一無二の食体験を作り上げることを目指している。1年かけて選んだのは相模湾が望める場所。ここにガラス張りのトレーラーハウスを設置し、海越しの富士山という絶景とともにフルコースを食べてもらおうという。メニューの考案を頼んだのは東京の第一線で活躍する料理人。ジャガイモをまとった黒潮金目鯛などで、和のスペシャリストの新井徹さんは、とにかく三浦の食材で美味しいものを出す、それだけ、等と話した。1月下旬、三浦市の招きで食通の外国人建築家などが訪れた。いよいよ試食会。考案された金目鯛とじゃがいもの包み揚げ、サザエのスープが出され、とれたて野菜サラダについては「こんなにおいしいサラダを食べたのは初めてです」との評価があった。一方で、食材だけでなく調理法からも三浦の伝統や文化を感じたいという指摘もあった。徳江卓さんは、必ずストーリーがあると思っていますので、その食材一つ一つにですね、そういったことをしていかなければツアーとして成立させるのは難しいと感じた、などと話していた。