木戸優起さんが目指すのはどんな境遇の子どもも様々な機会に触れられる未来。子ども食堂などに地域の特産品を無償で届けている。自治体と連携し、地域の産業を盛り上げるために特産品を買い、それを届けるという仕組み。ふるさと納税で集まった寄付金を活用している。小学生の頃、難病の子が何かを諦める姿を見て、子どもの機会の格差を減らす仕事をしたいと思った。商社やフードバンクで働いたのち、3年前に会社をつくった。今年、三浦市からは3400個の大玉スイカ、北海道・旭川市からは6トンの米を合わせて全国680の団体に届けた。子ども食堂では無料や安い価格で食事を提供するため、食材も限られる。届けたいのは季節の美味しい食材を食べるという体験。地域の特産品は食材だけとは限らないため、来年はランドセルなども届けられるように活動を広げている。
