今回の決定は、金利を低く抑えるために月6兆円程度行っている国債の買い入れの額を減らすというもの。国債の買い入れを減らすことで金利は上がる。金利が上がる方向に動くと円高になるというのが一般的な流れだが、きょう打ち出された方針を受けて円安に振れた。その理由について、フジテレビの智田解説副委員長は「日銀が宿題を先送りしたため」と分析。円安の最大の要因は、米国との金利差が開いていること。金利差が縮まる見通しも先送りで、円安に動いたとみられている。米国の利下げは早くても秋ごろになるため日米の金利差は縮まらず、円安傾向が続くとみられている。さらに住宅ローンの固定金利は3つのメガバンクが、13年ぶりとなる最高水準を付けた。ただ、これから日銀が具体的な計画を明らかにする可能性もあるため、秋以降は上がってくる可能性もある。