人里離れた国道沿いにあるのが、昭和50年(1975年)創業の「丸美屋自販機コーナー」である。店内には昭和に製造されたレトロ自販機が並んでいる。中でもマニアのイチオシは昭和50年頃に登場したうどんの自販機である。お金を入れると僅か25秒で完成する。越野さんは「大当たりと中当たりがあって、天ぷらが違う」などと話した。「中当たり」は旬のまいたけとさつまいもの天ぷらが乗っていて「大当たり」はエビ天が乗っている。値段は300円。麺は地元の製麺所から取り寄せており、つゆも三重県の会社から取り寄せているという。休日には1日500人以上の老若男女が訪れている。店主の斉藤栄さん(65)はうどん自販機の中を見せてくれた。左側にはうどんと天ぷらがセットされたお椀が並んでおり、右側は湯切りとつゆを投入する装置が搭載されている。天ぷらは早朝、市場で仕入れた旬の食材を使って調理をするなどこだわりがあるとのこと。来月のゴールデンウィークにはタラの芽の天ぷらが登場する予定だという。