今年に入り、倒産を余儀なくされる焼き肉店が急増。番組で40年以上続く焼き肉店を取材すると苦渋の決断を迫られていた。東京・葛飾区新小岩の焼き肉店「雪月花」は、1983年のオープン以来地元の人たちに愛され続けてきた人気焼き肉店。帝国データバンクによると焼き肉店を経営する事業者の倒産は今年1月〜6月までに計20件。去年の同じ期間と比べて約2.5倍となり年間としては過去最多を更新する勢い。いま焼き肉店が直面している問題について、雪月花店主・盧秀男さんは「為替(円安)、日本経済、内需の問題、機構の異変で生鮮野菜も今まで考えられないような高騰する中で、コロナ以降を送っている」と語った。店内のポスターでは「人件費の上昇、エネルギーコスト、異常気象の影響、原材料価格の高騰、物流コスト増、為替変動の影響」の六重苦だという。コスト削減のため焼き肉のタレやキムチは自家製にし、従業員数も15人から8人に減らした。企業努力でなんとかしのいできたが先月、苦渋の決断を下した。値上げした主なメニューを紹介。店主の盧さんは値上げしても客足が途絶えないよう新メニューの開発も行っていた。