「音楽で市民を守りたい」。そんな思いが込められた警察による定期演奏会が今年50回目を迎えある決意を胸に大舞台に挑んだ新人隊員、埼玉県警察音楽隊・原田茉優さんに密着。プロのクラリネット奏者である原田さんには、特殊詐欺防止を呼びかけるれっきとした警察の一員。原田さんは「演奏をして犯罪防止などを広報するのが一番の大切な仕事」と語った。約70年前に発足した埼玉県警察音楽隊。プロの音楽家集団として演奏会などを通じて市民と触れ合い防犯の必要性を訴えてきた。入隊してからまもなく1年。ここで音楽を続ける理由について、原田さんは「高校生の時にバスで痴漢事件に遭遇。警察官が“我慢しないでいい。そのために警察官がいるんだよ”と警察官に対して敬意や憧れの気持ちを持つようになった」と語った。今度は自分が演奏を通じて誰かを助けたい。その決意を胸に初めての定期演奏会ではソロパートを演奏。演奏会当日。原田さんは「音楽だけで事故や事件を無くすことはできないが、安心を届けることはできると思っているので、懸け橋の役割を音楽を通じてできるように」と語った。