中国の今年4月~6月までのGDPの伸び率は、前年同期比+6.3%となり、米・ブルームバーグ通信が予想した7.1%を下回った。去年のこの時期はコロナ禍で、上海などでは厳しい外出制限が行われ、その反動で今年は高めの数字に見えるが、前の3か月の期間と比べたGDPの伸び率は+0.8%にとどまり市場の予想どおりだった。6月に限定すると、工業生産は去年より4.4%ほど増加し、ブルームバーグの予想を2.5%上回った。小売売上高は、5月の12.7%から6月は+3.1%に落ち込んだ。6月の固定資産投資は、市場の予想通りだった。こうした中、金利の引き下げや不動産市場の再活性化のための措置など追加経済対策が期待されている。当局者は先週、さらなる経済下支えを検討していることを示唆した。