中国政府はガリウム・ゲリマニウムの関連品目の輸出規制を始めた。背景にあるのは米中対立であった。アメリカや日本などを牽制する狙いがあるとみられる。中国はガリウムの生産量が世界の9割以上でゲルマニウムの埋蔵量が世界の約4割。中国からガリウムを輸入し日本の取引先におろしている都内の商社は多くの取引先から輸出規制が始まる前にガリウム確保をしておきたいという連絡が相次いだという。中国政府の出方次第で大きな影響が出ることを懸念している。先週上海で企業の輸出管理をサポートする弁護士によるオンライン説明会が開かれた。実際の運用がどれほど厳しくなるのかは不透明だという。輸出の際に商品名などを当局に示すことが義務づけられているがどれほど記載が必要かまだわからないという。野村弁護士は「業界団体とか政府のサポートを受けて大きな枠組みの中で行うことかなと思います」などと話した。