総務省の調べでは世田谷区の空き家は約5万戸と全国最多で地元住人はハクビシンやタヌキがすんでそうで怖いと話す。住みたい自治体ランキング2位で土地の値段が高く資産価値があるためいつでも売れるからそのままにしているという。世田谷区では7年前から空き家対策の部署を設置し職員が現地に足を運び建物の状況を細かくチェックした空き家リストを作成し税金やリフーム相談を行っている。下北沢に空き家問題を解決した建物がある。築48年、2階建ての民家がおしゃれな飲食店に生まれ変わった。建物の所有者は亡くなった母親から相続したが愛着があり手放せずにいた。空き家を活用する会社に相談し建物は残しながらリノベし飲食店にテナントとして入ってもらうことにした。テナントは日によって入れ替わるスタイルである。東京目黒区のTOMOS学芸大学は元々金融機関が所有する社員寮であったが老朽化が進み20年間空室となっていた。29部屋の賃貸マンションにリノベし家具付きのワンルームになった。家賃は12万9300円で敷金礼金はゼロで公共料金は家賃に含まれている。屋上の倉庫はサウナとなり共用の洗面所は共同キッチンとなった。トイレやシャワーも共同である。2か月目には満室となっている。元食堂はカフェとしてオープンした。