山口県下関市は県の西部で本州の西端にあり、海峡を渡った町は北九州市の門司である。日坂将吾さんは理学療法士で介護施設でリハビリの補助をする一方、専門書で体の仕組みを学び技術の向上を目指している。週に2回幸福時間があり、合気道の指導である。自宅から10分の中学校で2時間程教えている。相手は20代から60代の自営業や会社勤めの人たちである。19歳の時、転勤先にあった道場に何気なく入ると高齢の師範に簡単に投げられてしまい興味を持ち始めていた。合気道は力に頼らず、相手の攻撃を捌き投げや押さえの技を磨いて心身を鍛錬する。通い始めてから4年後、故郷の下関市へ戻って道場を開いた。指導中はケガをしないように1人1人に目を配っている。