鹿児島厚生連病院は健康診断と診療を同じ施設で行う総合病院。予防から治療まで高度な医療を提供して鹿児島県民を支えている。一般の人も利用できる最上階の展望レストランでは桜島を見ながら、管理栄養士が監修した健康メニューを味わえる。人間ドックの受診を続けた人には鹿児島黒牛の陶板焼きなど豪華なアニバーサリーランチを用意している。福田杏奈さん(28)は保健師1年目。大学卒業後に看護師として勤務した後、保健師としてこの病院に来た。糖尿病で透析をしている患者と接したことで予防の大切さを実感したのが保健師に転身したきっかけだという。初めて離島巡回健診に同行することになり準備を進めていた。鹿児島厚生連病院は離島・僻地への巡回健診に力を入れている。検診車で各地を回り、年間4万人、延べ100万人以上を診察してきた。健診に必要な1カ月分の荷物を積み込んだ。
福田さんは初めての巡回健診で世論島を訪れた。鹿児島市から540キロ離れた奄美群島最南端の島。透き通るような海と美しい白浜が魅力で東洋の真珠と呼ばれる。小さな島には健康診断できる病院がないという。4台の健診車で目的地へ向かった。会場となった体育館には開始前から行列ができ、予定時刻の朝6時半より前倒しで受付がスタートした。福田の業務は問診スタッフの補佐。受診者が待たないよう的確な指示を出す。島の人たちもサポートした。初日は通常の2倍以上となる約200人が受診した。エコー(超音波)、心電図、がん検診は島では受けることができないので貴重な機会となる。午前9時すぎに初日の受付が終わった。福田は午後の部までの時間を使って先輩と仕事の流れを確認した。初日を終えた福田は人数が多くて圧倒されたと語った。仕事の後は島を代表する観光スポット「百合ヶ浜」を訪れた。
伊藤正美さん(63)は与論島で建設会社に勤務しながら、妻・美子さん(62)とサトウキビを栽培している。2人とも健康な生活を送るために巡回健診は欠かさないという。健診2日目が始まった。朝の日課は検診車の点検と車内の環境作り。4台分の準備を整えるのは一仕事だという。肺がん検診車は1台しかなく県内各地を回っている。2日目で余裕が出てきた福田さんは問診以外の業務も担当した。手伝う島のスタッフも慣れてきた。夜はスタッフの交流会が開かれた。与論島の巡回健診は島民の5分の1にあたる約1000人が受診した。
福田さんは初めての巡回健診で世論島を訪れた。鹿児島市から540キロ離れた奄美群島最南端の島。透き通るような海と美しい白浜が魅力で東洋の真珠と呼ばれる。小さな島には健康診断できる病院がないという。4台の健診車で目的地へ向かった。会場となった体育館には開始前から行列ができ、予定時刻の朝6時半より前倒しで受付がスタートした。福田の業務は問診スタッフの補佐。受診者が待たないよう的確な指示を出す。島の人たちもサポートした。初日は通常の2倍以上となる約200人が受診した。エコー(超音波)、心電図、がん検診は島では受けることができないので貴重な機会となる。午前9時すぎに初日の受付が終わった。福田は午後の部までの時間を使って先輩と仕事の流れを確認した。初日を終えた福田は人数が多くて圧倒されたと語った。仕事の後は島を代表する観光スポット「百合ヶ浜」を訪れた。
伊藤正美さん(63)は与論島で建設会社に勤務しながら、妻・美子さん(62)とサトウキビを栽培している。2人とも健康な生活を送るために巡回健診は欠かさないという。健診2日目が始まった。朝の日課は検診車の点検と車内の環境作り。4台分の準備を整えるのは一仕事だという。肺がん検診車は1台しかなく県内各地を回っている。2日目で余裕が出てきた福田さんは問診以外の業務も担当した。手伝う島のスタッフも慣れてきた。夜はスタッフの交流会が開かれた。与論島の巡回健診は島民の5分の1にあたる約1000人が受診した。