住まいの誤算で年金生活が一変したという人は多いよう。「持ち家の誤算」について街で年金生活者に聞いた。一戸建てに住む女性は防犯対策費用がかかってしまう点が誤算だったと話した。空き家になった実家の維持費、修繕費を挙げる人も。借地に建てたという男性は借地代以上に更新料が負担になるという。70代の女性は、兄が高齢を理由に部屋を借りられず介護することになったという。部屋が借りられないことを心配する人は多い。
過去に交際していた男性のせいで賃貸生活を余儀なくされた86歳の千葉さん(仮名)は、1か月の年金が8万5000円。千葉さんは生活が苦しいため、28年間、エアコンなしの生活。千葉さんが離婚後に付き合った軍服姿のアメリカ人は前科3犯の結婚詐欺師で、詐欺師だったと知ったのは退職金200万円を渡した後だった。年金支給日から2日後、千葉さんを訪ねてみると、最近の値上げラッシュに困っているという。中でも驚いたというのが、米の急激な値上げ。年金が入ってすぐ買ったのは、2kg・1980円のお米。この日は3週間ぶりの白米だが、ごはん一膳とのりが3枚だけ。それにしても2か月分の年金・17万円が支給されたばかりなのに、なぜ早くも節約しているのか?千葉さんは滞納している家賃の一部5万円をすぐに払い、友達数人と妹から借りていた合計6万円も返済したという。他にガス代6500円と支給日に食べた「スシロー」2200円を引くと、千葉さんの財布に残っていたのは9000円。口座にはあと4万円ほどあるそうだが、それも友達への借金返済に充てるため、この9000円だけでやりくりしなくてはいけない。千葉さんは「小さい頃から贅沢で、お金の苦労を知らないから逆に今、大変だよね」と話す。千葉さんは戦時中の東京で生まれたが、当時、米は配給制で満足に食べられなかったという。しかし、6歳で“米どころ”秋田県に疎開した千葉さんは、当時について「今の年金生活より戦時中の秋田の生活の方が、全然、お米もたくさんあったし、幸せだった」と話す。
年金支給日から4日後、千葉さんはスーパーにお米を買いに行ったが、「高くて買えない!」と、すぐにスーパーから出てきた。代わりに買ったのは「切り餅」で、1月は米を買わずに切り餅を2回買ってしのいだという。年金支給日から6日たち、今残っている現金はおよそ3000円の千葉さん。口座には友達に返す4万円が残っているが、5日後、友達への返済の日がやってきた。4万円を借りていた友達は84歳の社長夫人で、千葉さんは来月の生活ができなくなるため、半分だけの返済にしてもらった。友達はテレホンカードを千葉さんにプレゼントし、さらに、おにぎりもプレゼント。ということで、老後の年金生活にのしかかる住まいの誤算を調べてみたら、物価の上昇が追い打ちをかけ、持ち家や賃貸に住む人も厳しい現実に直面。それでも逆境に負けず、日々、生きていることが分かりました。
過去に交際していた男性のせいで賃貸生活を余儀なくされた86歳の千葉さん(仮名)は、1か月の年金が8万5000円。千葉さんは生活が苦しいため、28年間、エアコンなしの生活。千葉さんが離婚後に付き合った軍服姿のアメリカ人は前科3犯の結婚詐欺師で、詐欺師だったと知ったのは退職金200万円を渡した後だった。年金支給日から2日後、千葉さんを訪ねてみると、最近の値上げラッシュに困っているという。中でも驚いたというのが、米の急激な値上げ。年金が入ってすぐ買ったのは、2kg・1980円のお米。この日は3週間ぶりの白米だが、ごはん一膳とのりが3枚だけ。それにしても2か月分の年金・17万円が支給されたばかりなのに、なぜ早くも節約しているのか?千葉さんは滞納している家賃の一部5万円をすぐに払い、友達数人と妹から借りていた合計6万円も返済したという。他にガス代6500円と支給日に食べた「スシロー」2200円を引くと、千葉さんの財布に残っていたのは9000円。口座にはあと4万円ほどあるそうだが、それも友達への借金返済に充てるため、この9000円だけでやりくりしなくてはいけない。千葉さんは「小さい頃から贅沢で、お金の苦労を知らないから逆に今、大変だよね」と話す。千葉さんは戦時中の東京で生まれたが、当時、米は配給制で満足に食べられなかったという。しかし、6歳で“米どころ”秋田県に疎開した千葉さんは、当時について「今の年金生活より戦時中の秋田の生活の方が、全然、お米もたくさんあったし、幸せだった」と話す。
年金支給日から4日後、千葉さんはスーパーにお米を買いに行ったが、「高くて買えない!」と、すぐにスーパーから出てきた。代わりに買ったのは「切り餅」で、1月は米を買わずに切り餅を2回買ってしのいだという。年金支給日から6日たち、今残っている現金はおよそ3000円の千葉さん。口座には友達に返す4万円が残っているが、5日後、友達への返済の日がやってきた。4万円を借りていた友達は84歳の社長夫人で、千葉さんは来月の生活ができなくなるため、半分だけの返済にしてもらった。友達はテレホンカードを千葉さんにプレゼントし、さらに、おにぎりもプレゼント。ということで、老後の年金生活にのしかかる住まいの誤算を調べてみたら、物価の上昇が追い打ちをかけ、持ち家や賃貸に住む人も厳しい現実に直面。それでも逆境に負けず、日々、生きていることが分かりました。