村上春樹さんの作品は中国でも若い世代を中心に人気を博している。翻訳家に話を聞くと都会で暮らす若者たちの姿が急速に都市化の進む中国の若者の心を捉えたのではないか、社会の発展が人々の圧力となり急遽さや孤独を生むことを描いたことが中国の読者の心理と重なり合ったと話していた。「猫を棄てる」は中国での戦争に向き合った作品となっているが、戦争を直視することが父と息子の和解のカギになったものだといい、作者の姿勢が中国の読者に受け入れられたのではないかという。
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