旧統一教会の田中富広会長は会見で謝罪の言葉を口にした。田中富広会長は2020年に就任した会長を辞任、教団にとって一つの節目となった。韓国で創立し1964年からは日本でも活動を始めた旧統一教会。教団の決めた相手と結婚する合同結婚式などがかつて社会問題となり、3年半前再び教団の問題がうきぼりとなった。安倍元首相銃撃事件で山上被告が口にしたのは教団への恨みだった。今年3月東京地裁から解散命令が下された。教団側は即時抗告し東京高裁が年度内にも判断を示す可能性がある。田中富広会長の辞任の理由については、社会を騒がせ今も被害を訴える人がいる、解散命令をめぐる東京高裁の審理が集結したなどと説明した。田中会長は、謝罪の意を込めたお詫びだとした一方で、全ての罪を認めたとざっくり受け取られると困ると話した。山上被告については、事件の背景に旧統一教会が存在することは事実でしっかり向き合っていかないとならないと話した。後任には堀正一元副会長が就任するという。被害者救済にあたってきた弁護団は、事実を解明し世間に公表し組織を改めることがまずなされるべき、何も区切りがついていないと考えていると語った。
