スペインやフランスなどは熱波に見舞われていて、最高気温が40℃を超えるところも出ている。スペインでは観測史上最も暑い6月を記録したという。アメリカも熱波に見舞われ、ロイター通信は、こうした記録的な暑さは、上空の高気圧がふたの役目をして、地表の熱を閉じ込める「ヒートドーム」が原因とみられると伝えている。EUの気象情報機関は去年、2024年1年間の世界の平均気温が15.1℃で、1850年以降で最も高くなり、産業革命前と比べ初めて1.5℃以上高くなったと発表している。1.5℃はパリ協定の目標数値でもあり、WMOは5月、2025年から5年間の世界の平均気温が産業革命前と比べて1.5℃以上高くなる確率は70%とする分析結果を発表した。WMOは、今後5年間の気温は記録的な水準か、それに近い水準にとどまり、社会や経済への影響が増すと予想されると警鐘を鳴らしている。横川は、現状を踏まえて、どのように気候変動対策に取り組むのか、世界各国が真剣に捉える必要があるなどと話した。