恐竜学者の小林氏は「もし私が100万年後の生命体になって今の地層を見たら、とんでもない変な生物がいたと思えるのが人新世という時代」などと話した。文化人類学の大川内氏は「人新世の到来と資本主義の発達は切っても切り離せない」などと話した。歴史学の藤原氏は「化学肥料の登場によって農村の物質循環が断ち切られていく過程と地層が大きく変わっていくことが密接に関わっている印象を受けた」などと話した。現在は第6の大量絶滅がスタートしたとも指摘されており、この50年で脊椎動物の個体数がおよそ7割減少したという記録やこの先数十年で約100万種の生物が絶滅するとうい計算もある。人間の欲に関する研究の数を調べると2000年頃から急増し、医学、宗教学、社会学など多種多様な学問分野から年に4000本以上が発表されている。