例年この時期にスイスで開かれる、世界経済フォーラムの年次総会「ダボス会議」。米国のトランプ新政権が打ち出した関税措置や、地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」の離脱などに懸念を示す参加者も少なくない。WTO(世界貿易機関)のオコンジョイウェアラ事務局長は、経済成長をテーマにしたセッションの中で「関税は実際に米国にも世界のほかの国々にも利益をもたらさない」と述べ、関税措置は回避すべきだという考えを示した。トランプ氏とどうつきあっていくのか。米国の歴代政権で要職を務めた国際政治学者のグレアムアリソン氏は「もしトランプ氏のことを真剣に受け止めるなら、彼が言うことを聞き、彼が投稿するSNSを読み、彼の悪ふざけやショーを見なければならない。行間を読み感情を読み取れば、彼が何をしようとしているのかの手がかりを見つけることができる」と話している。
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