8日、フランスに到着したパリ五輪の聖火。新型コロナウイルスの感染拡大で制限されていた観客もスタジアムに戻ってくる。大会期間中パリには1100万人が訪れると予想され、ホテルなどの宿泊費が高騰。自宅の貸し出しを検討している女性。最大6人が宿泊でき、1泊の料金は約15万円。スケートボードなどの競技が行われる世界遺産「コンコルド広場」まで2kmと近く、周辺の相場に合わせて金額を決めた。生後11か月の娘と暮らしており、懸念していたのは交通の混雑。今回の五輪はパリ市内の観光地周辺でいくつもの競技が行われる(スケートボード、3x3バスケットボール、無礼兼、BMXフリースタイル、フェンシング、テコンドー、アーチェリー、マラソン、柔道、レスリング、ビーチバレー)。既に五輪関連の工事により渋滞が起きている所も。開会式が行われるセーヌ川周辺ではテロ対策として数日前から一般車両は広い範囲で通行止めに。市民が家を貸す動きが広がり、民泊の供給は2倍に急増。宿泊費はことし初めから4月にかけて21%下落。フランスメディアによると通常夏の外国人観光客は全体の2割余だが五輪期間中はその半分程度にとどまる見通し。ネックは高い滞在費用。ホテルの予約率は6、7割。