ドイツ・ベルリン郊外で博物館が主催する航空フェスティバルが開かれ、その一角でドイツ連邦軍がリクルート活動を行っていた。ドイツでは今、様々な場所でこうした活動が展開されている。志願兵は7カ月以上の勤務が義務付けられるが、住居や医療サービスが無料で提供される。志願兵を増やすために手取り額の増額も検討されているという。ドイツ政府は現役兵を今の18万人から10年で26万人に増強する方針を掲げていて、徴兵制の復活を可能にする法案を今年中にも議会で可決させたい考え。導入されれば14年ぶりとなる。世論調査によると全世代では73%が賛成している一方で、18~34歳では賛成が51%。徴兵制の導入を巡っては、「反対する親の会」が立ち上がるなどドイツ社会は揺れている。会のマリオ・ベリオスミランダさんは“軍に入ることの本質が若い世代に伝わっていない”と訴えている。ロシアの脅威が高まる中、ドイツは大きな岐路に立たされている。