広島銀行などを傘下に持つひろぎんホールディングス本社ビルの敷地に設けられた慰霊碑の前で、初めて被爆ピアノの演奏会が開かれた。安佐南区の支店で勤務する川村さんが演奏を行った。ピアノは、爆心地から約1.8キロの場所で被爆したもの。広島銀行の前身の藝備銀行では、原爆で、広島市内の本店と支店計11店舗が焼け、行員144人が亡くなった。ひろぎんホールディングスの部谷社長は、被爆80年という節目に、原爆の悲惨さを再認識し、核兵器を廃絶するという思いを強くしたなどと話した。川村さんは、一人ひとりがどうしたらいいかという考えを巡らせるきっかけになったらいいなどと話した。