原爆投下から80年となるきょう、広島市中区の平和公園では、夜明け前から多くの人が訪れ、犠牲者を追悼した。午前8時からは、約5万5000人が参列して、平和記念式典が行われた。原爆投下時刻の午前8時15分、黙祷が捧げられた。広島市の松井市長は平和宣言で、核抑止論の広がりに危機感を示し、核兵器の廃絶を市民社会の総意にと訴えた。式典には、アメリカをはじめイスラエルやパレスチナなど、過去最多となる120の国と地域が参列した。被爆体験の継承が課題となるなか、核兵器廃絶に向けた具体的な取り組みが求められている。