中国・ナウルがおととい国交を回復したと発表した。ナウルは台湾と外交関係を結んでいたが、今月13日に行なわれた台湾総統選で、中国と距離を置く民進党の頼清徳氏が当選すると、2日後に断絶。中国との国交樹立を宣言していた。その同じ日、中国国営メディアがナウルに支局を開設している。そして現地の人が中国を称賛するインタビューを放送。ナウルは日本から約5000km。東京・品川区とほぼ同じ面積に約1万2000人が暮らす。東海大学・黒崎岳大准教授によると、1980年代後半、ナウルは非常に豊かで1人あたりの国民総生産は日本より上だったという。しかし、90年代にリコ鉱石は枯渇し、財政は悪化の一途を辿った。財政悪化に対応するため、2002年ナウルは中国と国交を結ぶが、約束していた援助は得られず、2005年に停止。台湾と外交関係を結んだ。ところが、今回再び中国との国交に切り替えた。黒崎准教授によると、日本やオーストラリアの影響で、米食の文化があるという。そこで番組はナウルのレストランで働く男性に話を聞いた。男性は「刺し身とステーキが人気」、「私たちは日本を友人だと考えてます」と話した。