中国と北朝鮮は国交樹立75年に合わせて金総書記の中国訪問に注目されている。さらに中国とロシアも国交樹立75年で、プーチン大統領が来月の5期目就任後に中国を訪問する可能性が問いただされている。中国・ロシア・北朝鮮の連携が焦点となっていて、特にロシアと中国はアメリカ主導の国際秩序からの脱却を目指している。今週、中国を訪問したラブロフ外相は習近平国家主席などと会談し、グローバル・サウスと連携することで新たな国際秩序の構築を目指すことを強調した。アメリカは“民主主義と権威主義の闘い”と位置づけているのに対し、ロシアは“先進国と途上国との闘い”の構図に変えてアピールすることでグローバル・サウスの取り込み、自らの行動の正当化をしたい思惑がある。今回の日米フィリピンの会談はフィリピンとの関係を強化した狙いもある。中国共産党系メディアはフィリピンのドゥテルテ前大統領のインタビュー記事を掲載し、“アメリカの外交政策は敵意に満ちている”などと述べたと報じ、アメリカを批判した。グローバル・サウスでは欧米と中露の綱引きが激しさを増すが、南シナ海では中国当局の船が放水砲を使い、フィリピン側にけが人を出す事態になっている。