今月も多くの食品が値上げされることになっている。中でも調味料・飲料ではトマト加工品が多いのが特徴。カゴメは1年前にもトマト加工品の値上げを行っているが、今回さらに、今日の納品分から家庭用の食品の出荷価格を最大16.4%、飲料を最大13.6%値上げする。その背景に”トマトショック”がある。世界的な気温上昇でトマトが不作になり、加工品の価格も高騰している。そもそもトマトの生育の適温は品種によっても異なるが、一般には日中は23℃~28℃、夜間は10℃~15℃と言われている。日中30℃を超えると実がつかなくなって大きく育たなかったりするという。加工用トマトを生産する国は主にアメリカ・中国・イタリアだが、3国では猛暑が続き、干ばつが怒るなどの水不足となる”トマトショック”で生産量が減ったという。ただアメリカのカリフォルニア州では雪や雨が多かったため、水不足が少しずつ解消して、増産の計画も進んで入るという。一方卵は値下がり傾向にある。また来月に価格が高騰しそうな食品は輸入ワインやウィスキーだという。逆に値下げするものは今のところないそう。原材料費が落ち着いた分を賃上げに回す企業が多く、販売価格には反映されないからだという。