- 出演者
- 栗原望 油井秀樹 酒井美帆
オープニング映像とオープニングの挨拶。
きょうのラインナップを紹介。アメリカ政府との長年の対立に終止符が打たれる見通しとなった。
ウィキリークスのSNSには「ジュリアン・アサンジは自由になった。6月24日の朝、1901日間過ごした刑務所を後にした」と綴られた。アサンジ被告とみられる人物の動画も公開され、シャツにジーンズ姿で飛行機に乗り込む姿が確認できる。アサンジ被告がウィキリークスを創設したのは2006年。内部告発に寄って提供された各国政府の機密文書をインターネット上で次々公開してきた。特に世界衝撃が走ったのが2010年に公開された映像。イラクでアメリカ軍のヘリコプターが民間人を銃撃する瞬間とされるもの。他にもアメリカのアフガニスタンでの軍事作戦について9万件に及ぶ機密文書を公表するなど内部情報を相次いで暴露するなどし、国際社会に大きな影響を与えた。しかし2010年、スウェーデンで女性に乱暴するなどの疑いで国際手配されイギリスで逮捕。その後保釈され、ロンドンのエクアドル大使館に亡命を求めて約7年間保護されていたが、2019年に別の事件で逮捕されイギリスで収監されていた。アメリカ側は身柄の引き渡しを求めていたが、アメリカ司法省が24日にサイパンにある連邦地方裁判所に提出した書面によると、「アサンジ被告は26日にサイパンにある裁判所に出廷し、罪を認める」としている。また、司法省はアサンジ被告について「裁判の手続きが終われば母国・オーストラリアに帰国する見通し」ともしており、アメリカメディアは「司法省との間で司法取引が行われ、アメリカの刑務所への収容を免れた」と伝えている。
アメリカ政府の機密情報を暴露してきたウィキリークス。その活動には賛否が分かれアサンジ被告は非難と称賛という相反する評価を受けてきた。アメリカ政府などは「機密文書を精査せずに公表し情報提供者の名前なども明らかにし、情報提供者を危険にさらした他、外交・情報活動に大きな支障をきたした」などと非難してきた。これに対しアサンジ被告の支持者らは「政府の不正を暴露した行動」と称賛してきた。特にイラク・バグダッドでアメリカ軍の兵士が民間人を攻撃する映像などを公表し、「国際法に違反するような不正行為を明らかにした」として評価されてきた。日本との関係を巡ってもアメリカの情報機関NSAが日本政府・日本企業を対象に盗聴を行っていたとされる内部文書を公表し物議を醸した。メンツを失ったアメリカ政府はウィキリークスに対する非難・抑圧を強め最終的には起訴に踏み切ったが、「表現の自由」か「国家安全保障」かで大きな議論となった。オーストラリアの超党派の議員団は去年ワシントンを訪問し、アメリカ政府に対しアサンジ被告の起訴を取り下げて釈放するよう要請した。さらにオーストラリアのアルバニージー首相もバイデン大統領に直接働きかけた他、オーストラリア議会は今年2月にアサンジ被告の釈放と帰国を求める動議を賛成多数で可決した。また、アサンジ被告の体調不良も伝えられており、法廷闘争の長期化に対しヨーロッパ各国からも人権団体などを中心にイギリスからアメリカへの身柄引き渡しを反対する声や釈放を求める声が強まっていた。こうした声もあり、バイデン政権としては司法取引という手段で決着を急いだ可能性もあるが、アサンジ被告が暴露したアメリカの不正行為や秘密主義はアメリカ政府が長年掲げてきた「人権尊重」や「透明性確保」に対し疑問を投げかける結果となり、大きな打撃として残りそう。
日本時間きょう午後3時頃、中国内陸部・内モンゴル自治区の上空に姿を現したのは中国の月面探査記「嫦娥6号」が岩石などのサンプルを収めたとするカプセル。中国国家宇宙局は「ミッションは成功した」と発表した。今月2日、「嫦娥6号」が成功したのは月の裏側への着陸。その地表・地中から採取したサンプルを載せて月面を離陸し地球に帰還した。地球から月の裏側を見ることはできず、電波も届かないため通信も直接できない。通信畳のハードルがあるため、月の裏側からのサンプルリターンは難易度が高いとされてきた。習近平国家主席はこの成果を強調し、「人類史上初めて月の裏側からのサンプルリターンを達成したことは宇宙強国と科学技術強国を築く上での画期的な成果の1つだ」としている。中国が宇宙開発の重要な柱の1つとして掲げている「月の探査計画」。中国では「嫦娥計画」と名付けた月探索プロジェクトを次々実行に移してきた。2019年には「嫦娥4号」が世界で初めて月の裏側に探査機を着陸させ、2020年には「嫦娥5号」が月の表側で岩石などのサンプルを採取し、サンプルリターンに成功。今後、さらに月探査を進める計画で、2030年までに中国人宇宙飛行士による有人での月面着陸を目指すほか、2035年までに月面に科学実験や資源開発を行う研究ステーションを整備するとしている。ここ数年、月を舞台にした開発競争が激化している。去年インドが無人の月面探査機「チャンドラヤーン3号」の着陸に成功。インドに次いで日本も今年1月、無人探査機「SLIM」の月面着陸に成功。一方でロシアは去年、無人月面探査機「ルナ25号」で月面着陸を目指したが成功しなかった。民間企業では今年2月、アメリカの宇宙開発企業「インテュイティブ・マシンズ」が民間企業として世界で初めて無人の月着陸船の月面着陸に成功している。中国政府が地球に帰還したと発表したことについて専門家は「(月の)裏側からサンプルをとってきたらいいというのは予算的になかなか難しい。予算がなぜ大変かと言うと、技術的にいろんなハードルがあるから。それぞれのハードルをすべて乗り越えてきちんと中国がサンプルをとれたことは非常に高い技術力を示していると話す。
中国総局・須田さんは「中国の宇宙開発の技術力の高さを見せつけたということ。ただ、さらに重要なのは今回のサンプルリターンは月の資源開発をめぐる国際競争で中国が先手を取ることになるということ。月の裏側には水を始めヘリウム3やレアメタルなどが多く存在している可能性が指摘されており、こうした資源が本当に存在するのか、中国が先に検証することに繋がるため。月の資源開発に関する国際的なルールは事実上まだ確立されていないため”早い者勝ち”になっているのが実情。そんな中で中国が今回のミッションを経て資源開発の主導権をとるためのきっかけを掴む可能性が出てきている。中国は今後、2030年までには有人月面着陸、2035年までに月面で科学実験や資源開発を行う研究ステーションを整備するとしている。そこで注目されるのが古くから中国に宇宙開発技術を提供してきたロシアとの協力。先月、ロシアのプーチン大統領が中国を訪問した際に発表された”国交樹立75年の共同声明”では、『月の研究基地の建設を含む宇宙分野の協力を後押しする』などとしたばかり。さらにロシアの国営宇宙開発公社の社長は今年3月、『中国とともに月面に原子力発電施設を設置する構想を検討している』とも発言している。中国とロシアの動きはアルテミス計画を主導するアメリカに対抗する形で宇宙でも自分たち中心の秩序づくりを目指しているのではないかという指摘も出ている。北京ではあさって、国家宇宙局の幹部らが外国メディアも招いて会見を行う予定で、中国の宇宙開発の意図や長期的な構想に関する発言に注目が集まる」などと話した。
フランス・パリにある「ムーラン・ルージュ」で、2か月ほど前に落ちたシンボルである巨大な風車の羽の代わりに、仮の羽が取り付けられた。オリンピックの間も体裁が保てるそうで、正式な羽はあとで取り付けるそうだ。
北朝鮮が韓国に向けて飛ばした“ごみ風船”は1600個以上で、韓国政府はその一部の中身を分析。何度も縫い直された靴下や穴の空いた子供服、韓国メーカーから送られた衣類を切ったとみられる布や堆肥の混ざった土からは寄生虫も確認された。他には北朝鮮の最高指導者に関する文書の表紙もあった。こうした文書を損傷すると死刑にもなり得るとのことだが、KBSは「深刻な経済状態など、北朝鮮の内情がうかがえる」と伝えている。
アメリカのケンタッキー州に暮らすデビッドさんが些細なことでも毎日、何かに感謝するというSNSの投稿が前向きになれると、今話題になっている。デビットさんは元々、後ろ向きな考え方の自分を変えるために投稿を始めたという。小さな感謝の積み重ねで、今は世界中の人に繋がっている。
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香港はかつて、人々が頻繁に街頭に出て自分の意見を主張する“デモの都”といわれていたが、2020年6月に反政府的な動きを取り締まる「香港国家安全維持法」が施行されたため、街の姿は大きく変わった。施工から4年で、政府に対する抗議活動が厳しく抑え付けられ、デモや集会を開くのは非常に難しくなっている。その香港で国安法に違反したとして、夫が有罪判決を受けながらも街頭に立つ女性がいる。市民への締め付けが強まる中でも、声を上げ続ける女性の思いを取材した。
先月、香港の裁判所前で民主派団体代表の陳宝榮さんが私服警察官らに囲まれていた。裁判所で国家安全維持法に違反した罪に問われた、民主派の元議員らに対する判決が予定されていた。陳さんの夫で、立法会元議員の梁国雄さんをはじめとする民主派は、4年前の2020年に立法会の議員選挙に向けて、候補者を絞るための予備選挙を実施。この際、「立法会で過半数を獲得し、政府の予算案を否決して行政長官を辞任に追い込む」と掲げた。しかし同じ年に施行された国安法に違反し、国家政権の転覆をはかった疑いがあるとされ、予備選挙に関わった47人が逮捕・起訴され、梁さんら14人に有罪判決が言い渡された。陳さんは「梁さんらが掲げた手続きは、香港の憲法にあたる基本法に定められている」として、「罪に問われるのはおかしい」と主張している。陳さんと梁さんは長年、労働者の権利保護や普通選挙の実施などを求めて、ともに活動してきた。夫の逮捕後は陳さんが団体の代表となり、国安法により民主派団体が相次いで解散に追い込まれる中でも活動を続けている。
陳さんは夫が収容されている拘置所に向かっていた。この3年はガラス越しにしか会えていない。量刑が出て、夫が刑務所に移送されると面会は大幅に制限される。今年3月、香港では新たに国安法を保管する「国家安全条例」が施行され、「香港政府や中央政府への憎悪をあおった」などとする「扇動的な行為」に対する罰則が強化された。警察が目を光らせる中、陳さんは慎重に言葉を選んで街で演説していた。陳さんは「1人でも声をあげ続けることが、社会を良くすることにつながる」と信じている。
世界経済フォーラムが主催する「夏のダボス会議」が中国・大連で始まった。李強首相は演説で、「中国製のEVなどは世界の気候変動への対応に貢献している」などと強調した上で、「14億の人口を抱える国内市場や、抱負な人材などが産業の競争力になっている」として、「過剰生産や補助金によって競争をゆがめているというアメリカやEUなどの指摘は当たらない」という認識を示した。会議はあさってまで、世界経済の課題などについて議論が交わされるが、今年は中国の関係が深い国からの参加が目立つという指摘も出ていて、議論がどこまで深まるかが注目される。
朝鮮戦争の勃発から74年となるのに合わせて、韓国で式典が開かれた。演説を行ったユン・ソンニョル大統領が、北朝鮮がロシアとの軍事的な支援を明記した新たな条約に署名したことについて、「時代錯誤的な行動だ」と非難。その上で「韓米同盟を土台に、自由の価値や共にする国々との連帯を通じて、自由と平和を強固に守っていく」と述べ、国防力強化を図る考えを強調した。
台湾国防部が、戦車の試作車を公開した。
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海外のマーケット情報を伝えた。
国際報道の番組宣伝。中絶問題で揺れるアリゾナ州。
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- アリゾナ(アメリカ)
エンディングの挨拶。
「NHK MUSIC SPECIAL 中島みゆき 映像に命をふきこむ歌」の番組宣伝。
「新プロジェクトX〜挑戦者たち〜」の番組宣伝。