サンマの漁獲量は水温の上昇など海洋環境の変化や、中国や台湾の漁船との競争激化などの影響で減少している。こうした中、先月開かれた北太平洋のサンマの資源管理を話し合う国際会議では、資源の回復を図るため、加盟国全体の漁獲量の上限を従来より10%少ない年間22万5000トンとすることで合意した。この合意を踏まえて日本の漁獲量の上限が算定され、きょうの農林水産省の審議会で、ことしの上限を去年より6%少ない11万911トンとすることが承認された。日本が漁獲量の上限を定めた1997年以降で最も少なくなっているが、去年1年間の日本のサンマの漁獲量は2万4000トン余りと、上限を大幅に下回る水準が続いている。