中国の国家統計局が今日発表した先月の消費者物価指数は、去年の同じ月と比べて0.3%上昇した。中国の消費者物価指数がプラスとなるのは9か月連続で、生鮮野菜や豚肉などの食品が値上がりしたことなどが主な要因。ただ消費者の間で節約志向が強まる中、自動車やスマートフォンなどが値下がりしているほか、住宅販売の低迷で家具や家電製品の価格も下落し、デフレへの懸念が続いている。中国では景気を下支えするため、中央銀行が9月に追加の金融緩和に踏み切ったほか、政府もきのう不動産不況で悪化している地方財政を支援するため、日本円で約213兆円に上る新たな対策を発表していて、物価の押し上げにつながるかが焦点となる。