千葉市在住のみほさんは千葉県内の実家から都内の大学に通っていたが、去年まで1年あまりは歌舞伎町のネットカフェなどを転々としていた。大学を中退し実家の両親と対立し居場所を失った。みほさんが頼ったのは支援団体。みほさんは歌舞伎町を離れ千葉市に移り、生活習慣についてアドバイスを受けながら安定した生活を取り戻そうとしている。この日は市のお金の使い方相談室を訪れ、歌舞伎町でまひした金銭感覚を取り戻し就労を目指している。みほさんを支援している大谷さんは、毎月千葉市の繁華街周辺で女性から幅広く相談を受ける活動をしている。そのなかで、郊外のベットタウンなどから歌舞伎町に吸い寄せられる若者の多さを感じるという。支援の担い手不足が課題となっている。県内の支援団体は数えるほどしかなく、大谷さんの団体が対応している相談などは、1カ月で300件にのぼりギリギリの状況が続いているという。専門家は、行政が中心となって支援体制を整備する必要があると指摘している。困難な生活を送っている女性のなかには様々な問題が絡んでいるケースも多くあり、ことし4月にはそうした女性の支援を目的とした法律が施行された。自治体は民間団体を協力しながら支援を進めるという。