国産小麦に食品業界も注目し始めている。コンビニ向けのパンを製造する工場では、近年コンビニの定番商品となっているパンに、今年1月、井狩さんの小麦を使ったところ”もちっとした食感”の違いが分かったという。この工場ではパンのモッチリ感を計る試験を行った。パンの中心部をカットして圧力をかけ、押し戻す復元力を測定したところ、井狩さんの小麦では明確に数値が低く出て、噛んだときに押し返す力が少ないモッチリしたパンだと分かった。秋には大手コンビニで井狩さんの小麦を使った新商品が生まれるという。今検討されているのはドーナツ。直径を小さくして高さを出すことで、モッチリ感をより伝わるようにしているという。