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オープニング映像。
ニッタはモノを運ぶベルトを製造。生活に欠かせない様々なモノを運んでいる。創業140年、ベルト一筋の歴史と最先端の技術に迫る。
ニッタの年商は886億円、従業員数は2952人。ベルトは物流業界の根幹を支えている。ベルトの表面はゴム製で耐久性を高めるために内側にナイロンフィルムなどを使用。ベルトの強さを出すには原材料と加工が重要。凹凸のある布とゴムをドラムにかけて熱と圧力を加える。目が細かいベルトは物流倉庫で、一番目が荒いベルトは段ボール箱を作る機械で使用する。
耐久性を高めるためゴムを含めた4層構造で、層ごとに幅と厚みを合わせて削るとピッタリ重なり滑らかなつなぎ目になる。幅と厚みの微妙な調整は職人の感覚で行う。のりを塗りプレス機にかけて貼り合わせる。ベルトはコンベヤ製造会社でコンベヤの中に組み込まれる。また簡易包装で小さな荷物が増え、搬送途中にコンベヤから落ちてしまう。ローラコンベヤに後付けするベルトを紹介。
ニッタは創業1885年。日本をけん引する産業の1つが織物を作る紡績業で繊維機械に動力を伝える革ベルトが不可欠だった。新田長次郎は国産初の動力電動革ベルトの製造に成功。品質が高く海外に輸出されていた。20世紀に入り日本の産業構造が変化しベルトの需要が革からゴムへ。ゴムベルトの開発と販売を開始した。橋梁用ゴムジョイントは気温による伸縮・地震の揺れを吸収し橋の安全性・耐久性を高める。
ニッタではゴム以外の新素材の開発も手掛けている。カーボンナノチューブは金属の微粒子に高温の炭素を含むガスを当ててできる炭素原子が細長く連なった物質。髪の毛の5万分の1の細さで軽量で強度が高い。CFRPは炭素繊維でプラスチックを強化したもので強くて軽い。Namdを樹脂に入れCFRPをさらに強くさせる。カーボンナノチューブに樹脂が染み込み炭素繊維と樹脂が強固に結び付き強度が増すという。新素材はスポーツの世界でも活躍しているという。
ニッタ社長は航空宇宙産業まで可能性はあると話した。
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知られざるガリバーの次回予告。