先月、都内で開催されたセミナー。女性社員200人以上が参加した中、実はその多くが課長級以上の管理職。女性のリーダーを増やして社会に貢献しようというテーマの会だったが、「管理職になりたくないという女性が多い」との声が。国際労働比較によると、管理職に占める女性の割合は日本は12.9%。世界各国の中でも低い水準にとどまっている。専門家からは「人材の多様性は企業の成長にとって不可欠だ。投資家の間でも年々重視されてきている。女性管理職の割合の低さは日本の国際競争力の低下にもつながりかねない」として社会全体で改善に向けて取り組む必要があるという指摘がある。ただ、単に数を増やすだけではうまくいかないといった声も聞かれる中、女性管理職の育成に力を入れる現場を取材した。