夜になっても多くの人で賑わう福岡市天神の警固公園。若者たちに声をかけているのは筑紫女学園大学で児童福祉などについて研究する大西良准教授。大西准教授は研究の傍ら地域のソーシャルワーカーや医師らと共に週末の天神地区で若者たちを見守る夜回り活動を続けてきた。メンバーの一人で小児科医の田中祥一朗さんは若者たちの健康が脅かされている現状を目の当たりにしてきた。大西准教授によると警固公園に集まる若者たちに最近変化が見られる。若者たちが安心して相談できる場所を作りたいと新たに企画したのが「まちの保健室プロジェク」ト。保健室をどのように運用していくのか、課題を整理するためデモンストレーションを行った。警固交番の隣にある市の「安全安心センター」を借りて運用。初日は3組が相談に訪れた。そのうち1組は1か月前のデモンストレーションで相談に訪れた高校生と中学生の3人。大西さんたちは今後も毎月第2土曜日の夜にこの取り組みを続けていく予定。