保育や介護など福祉業界の人材確保について。担い手不足が深刻な状況でその要因には仕事がきついというイメージが影響しているという指摘もある。そうした中であるものを活用することで若い世代の人材確保につなげている施設がある。名古屋市中川区にある保育園。子どもたちと触れ合う保育士。実は別の顔も。バレーボール選手。保育士が中心のこのチーム。Vリーグを目指し練習を続けている。チームを結成したのは複数の保育園を運営する法人。学生時代の部活を保育士になっても続けたいという声があったことに目をつけた。この取り組みをアピールして人材確保につなげようと活用したのがSNS。発信するのは保育士としての日常に。選手としてのさまざまな表情。一人一人にニックネームをつけるなどキャラクターづけをしたことや選手と保育士のギャップが人気を集め1000万回以上再生される動画もある。撮影して編集するのも保育士。動画を短くし頻繁に投稿するといった工夫を重ね、閲覧数が増えていった。保育士も発信してもらうことにやりがいを感じている。SNSを見て園で働きたいという応募が年に40件ほど寄せられるようになり、この日もバレーボールと両立したいという学生が面接に来ていた。保育士は結婚や出産で退職する人が多いのが課題で法人では人材確保に向けてさらにSNSを活用していきたいとしている。
SNSを活用した人材確保は介護施設でも行われている。兵庫・丹羽篠山市にある特別養護老人ホームでは様々な催しの様子をSNSで発信しており、フォロワーは15万人近くに上る。この取り組みで職員の応募が増加し、新卒採用は毎年2人以上になった
SNSを活用した人材確保は介護施設でも行われている。兵庫・丹羽篠山市にある特別養護老人ホームでは様々な催しの様子をSNSで発信しており、フォロワーは15万人近くに上る。この取り組みで職員の応募が増加し、新卒採用は毎年2人以上になった