中国の国家統計局が15日に発表した4月から先月までのGDPの伸び率は、物価の変動を除いた実質で去年の同じ時期と比べてプラス4.3%となった。前の3か月のプラス5.0%から減速し、市場予想も下回った。厳しい行動制限を伴うゼロコロナ政策の影響を受けた2022年10月から12月のプラス3.0%以来の低い水準。輸出が東南アジアやヨーロッパ向けに大きく伸びた一方、不動産不況の長期化などを受けて個人消費の停滞や投資の減少が続いたため。また、イラン情勢などを背景にしたエネルギー価格や原材料価格の上昇が重荷となり、景気の減速傾向が鮮明になっている。4月から先月までのGDPの伸び率は、中国政府が掲げる今年の成長率の目標、「プラス4.5%から5%」を下回り、内需のてこ入れをどう図るかが焦点となる。
