アフガニスタンで実権を握るイスラム主義勢力タリバンの暫定政権について、中国外務省の汪文斌報道官は政府としての承認に前向きな姿勢を示した。これに先立ってタリバンの暫定政権は、報道担当だったビラル・カリミ氏を、アフガニスタンの新たな大使として北京に派遣し、今月、中国外務省に信任状の写しを提出したと明らかにした。タリバンの暫定政権をめぐっては、女性への抑圧を強めていることなどからこれまでに政府として承認した国はないが、中国としては関係強化によってアフガニスタンでの資源開発や巨大経済圏構想「一帯一路」への取り込みを有利に進めるねらいがあるとみられる。