中国外務省がきのう公開したのは「中国は決してひざまずかない」と題した動画。動画は英語版と中国語版があり、「アメリカは世界中に関税の嵐を巻き起こし、意図的に中国を排除し各国には90日間の猶予を与えるというゲームを仕掛けている」と主張している。さらに「アメリカはかつて日本の半導体産業を問題視し大きな打撃を与えた」との認識を示し、1985年の「プラザ合意」ではドル高是正のために「円高を強制した」として「日本経済を長期的な低迷に陥れた」と指摘した。そのうえで「妥協や屈服はさらなる圧力を招くのみで中国はひざまずかない」と強調している。中国外務省がこうした動画を公開するのは異例で、トランプ政権が中国との協議に意欲を示すなか、中国側からは「譲歩しない」との姿勢を示したかたちだ。