台湾の総統選で勝利した民進党の頼清徳氏は蔡英文総統の路線を引き継ぎ、アメリカなどと関係を強化して中国を抑止しようという姿勢を示している。法政大学の福田教授は就任演説では中国との関係をどのように位置づけるのか注目していると話した。頼氏は台湾と中国は別という立場で対話を求めているが、中国はあくまで台湾は中国の一部でそれを受け入れないかぎり対話はないとしている。今月台湾海峡では中国当局の船が相次いで航行している。福田教授は中国側の警戒心は非常に強く紛争を防ぐためにも日本の役割が重要で、バランスを損なわない形で適切なメッセージを発していく必要があると指摘している。