最後はメインの「サワラのトウチ煮」となる。トウチは黒豆や大豆に塩や麹・酵母で発酵させた中華調味料で強い塩味で料理に深みのあるコクを加えることができる。そんなトウチを使い淡白なサワラをしっかりと煮込み、濃いめの味付けに仕上げていく。サワラは春になると産卵期を迎え、春が一番よく獲れることから鰆と書くという。まずは小鍋に酒・みりん・水・しょうゆ・砂糖を入れ、みそ・オイスターソース・豆板醤・赤唐辛子を加え混ぜ合わせる。みじん切りにしたにんにく・しょうがを加え、全体に馴染みやすくするためトウチを細かく刻んでいく。長ねぎをみじん切りにして、煮汁を強火にかけ湧いてきたらサワラを加える。小さめの鍋やフライパンを使うことで水分量と蒸発量を抑えることができ、魚ひと切れ程のサイズが最適だという。煮汁をかけながら中火で5分程煮て、その間に「うるいのおひたし」「中華風たぬきごはん」「きくらげと卵のスープ」を器に盛っていく。そして長ねぎを加えてサッと煮し、器に盛って完成。