立憲民主党が安倍派4人への聴取に関する自民党の説明が不十分だと反発したため、午前9時から行われる予定だった参院予算委の質疑が始まらなかった。参院予算委の理事懇談会では自民党から「2022年3月にさまざまな協議を行うための会合がもたれた可能性が浮かび上がってきた」と説明があったという。立憲民主党の斎藤参院国対委員長はこれが事実なら政倫審は何だったのかと述べた。2時間遅れで始まった審議で岸田首相は森元首相も関係者の1人で政治責任を明らかにするために必要な方ということで追加の聴取に含まれうるが調整中だと答弁した。自民党は4人への聴取の内容を来週中に報告する考えを立憲民主党に伝えた。採決の結果、新年度予算が自民・公明などの賛成多数で可決された。後半国会最大の焦点は政治資金規正法の改正。政治改革を議論するための特別委員会で罰則の強化や透明性の向上が検討される見通し。来月行われる衆院の3つの補欠選挙も焦点の1つになる。