民主党のジェームズ・タラリコ氏は元々テキサス州の公立中学校教師で、2018年にテキサス州議会の下院議員に初当選した。州の下院議員を務めながら牧師の資格取得も目指しており、演説では宗教色を前面に押し出している。一方で人工妊娠中絶の容認や性的少数者の権利擁護などリベラルな姿勢も打ち出しており民主党の希望の星と呼ばれている。タラリコ氏は富裕層の優遇は貧困層への虐待だとして格差の解消も政治スローガンにしている。高校時代にはスピーチとディベート大会に出場し演劇部で「グリース」の主演を務め最優秀賞を受賞するなど人前に出る才能は開花していた。中間選挙は11月だが世論調査では既に注目されており、リアル・クリア・ポリティクスの調査ではタラリコ氏が候補になった場合の支持率は45%で共和党候補が46%と共和党の牙城であるテキサス州で僅差に迫っている。早稲田大学の中林美恵子教授は、若いタラリコ氏は人気で集会には共和党支持者も来ているという情報もある、テキサス州でタラリコ氏が勝てば他の州でも民主党が勝つ可能性は高く、中間選挙で民主党を勢いづける可能性はあると分析している。トランプ政権に対し日本が約束した対米投資84兆円の第1弾3事業が先日発表されたが、投資先は激戦州の3州だった。テキサス州では石油輸出施設に総費用21億ドルが投資されることになっている。テキサス州は最近では民主党の伸びが顕著で中間選挙最大の注目州になっている。オハイオ州ではガス発電所に総費用330億ドルが投資される。バンス副大統領の地元でもあり近年共和党支持だったが、現在は民主党が支持を伸ばし接戦になっている。ジョージア州では人工ダイヤモンド製造拠点創設に6億ドルが投資される予定で、おととしの大統領選ではトランプ氏が勝利しているが、中間選挙で民主党が持つ上院の議席が改選となるため激戦が予想されている。
